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side Black
目が覚めた時、一番に見たいもの…
それは
先生の笑顔
ヒマワリみたいな先生の笑顔。
なのに…先生からは笑顔が消えてた。
何かに怯えるように、触れることさえ怖がるように。
どしうしてそんなに怖がってるの?
嵐を見て、嵐に笑ってよ。
嵐と遊園地に行くんでしょ。
先生、先生…。
嵐を見て…。
《ラン…知ってる…。》
「だっ誰!?」
僕はまわりを見た、誰もいない。
《右…側…。》
右って…右は鏡…。
トクンっトクン…。
「まさか…。」
《私…ラン》
僕は鏡に手をついてマジマジと鏡の中の自分を見た。
鏡の嵐は少しだけ優しく穏やかな笑顔をしていた。
「僕は嵐。よろしくね、ラン。」
《よろしく…嵐》
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