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泣きはらした赤い目。
寝ていなかったであろうくま。
それなのにお兄様は私に大丈夫と言いながら、微笑んでくださった。
そんなお兄様が愛しくて。
愛しくて
愛しくて…
このお話をするには3年前のお兄様の彼女さんのことからですね…
お兄様には愛してままない彼女さんがいました。
とても美しい方でした。
でも…
殺されました。
お兄様は泣いて泣いて泣いて…
私の大好きなお兄様…
だからお兄様を泣かすものは“元”から断ってしまいましょう。
お兄様の彼女さんを殺した殺人鬼さんも
そして…
いなくなるなってお兄様を泣かせる人も…
私は自室の鍵のついた引き出しから血の付いた包丁を取り出して拭き、赤く染まった服をライターで焼き消した。
邪魔者を消すのも同じこと…
お兄様
笑いましょう。
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