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「今日はみんなに言いたいことがある」「何だ急に」「昔やっていた都市伝説話してくれるのか」「それ楽しみだな」「確かに楽しみだ」「悲しい話ばかりだと変な気分になるしな」
元クラスのメンバーたちはそう言っていた。確かに忘れるのも嫌だからこういう会を学校の空いている教室を借りて行っているけど、楽しい話もしたいものだな。
「そんな話ではないぞ」「どんな話なんだ」
俺が言った。都市伝説以外で真剣な話をすることは千外にあまりない。
「俺は一度聖世を封印したんだ」「封印したのは弥勒三宝だろ」「だから、俺は一度封印を解いた」「え」「封印を解いて自分で封印したんだよ」「本当か」「本当だよ聖弥」
まさかお前が封印できるとは思わなかったな。
「俺は俺の先祖が弥勒三宝だったと聞いて、祖父に先祖の話を聞いたんだ。すると先祖は神社の神主だったって聞いた」「そうだったんだ」「それで俺色々と試してみたら石碑から聖世が現れたんだ」「どうなったんだ。あの性格の悪い女だし」「以外に弥勒三宝のことを教えてくれたよ。弥勒三宝が封印するとき、「こんな若い乙女を封印してすまない。人生をやり直せたらいいのにな。安心して眠れないだろうが寝てくれ」って話してくれたんだってさ」「あの中学の時」「いや、あの時は「俺の封印の仕方が悪かったからこんな結果になったのだろう。悪かった。今度こそ安らかに眠ってくれ。許せないのは良く分かるが人間を恨むのはやめにしてくれないか頼む。これ以上封印の苦しみを乙女に与えるのは俺自身きつい」って言ったらしい」「女性思いなんだ」「聖世によると、当時実力はあったものの丸坊主には絶対にならずに女性にモテていたらしい」「意外な一面も」「でも、もてていたっていうのは女性の方かららしくて、弥勒三宝は逃げまくっていたらしいぞ」「モテる男は辛いね」「俺もそうなりてぇ」「あんたじゃモテないわよ」「ひどいぜ」
クラスのメンバー全員爆笑。俺と千外は話を続けた。
「でもなんで教えてくれたんだ」「気まぐれだってよ。なんか二度封印された時に言われた一言で弥勒三宝に好意を抱いたらしい」「あの聖世が」「そうらしいな」「それ以外になにか起きなかったのか」「お母さんに乗り移った」「大丈夫だったのか」
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