第1章

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「俺は変態じゃねー!!」 女が寝るベットの中に忍び込んでおいて何を言う。 『はぁー、仕事で疲れてんなら家で体休めて来い』 「……そーなんだよ、俺疲れて死にそう……だから、蒼が癒して?」 そう言って、またベットに上がり一緒に布団を被せてくる隼人。 ドカッ 「ーーーーーーーー!!!!!!」 『死んでこい』 男の急所を蹴り上げると、隼人は言葉にならない声を上げうずくまつまた。 うちは彼を置いて部屋を後にした。 心配したのが間違いだった。 『じいちゃん、なんで隼人入れんの』 「おー蒼か、おはよう」 『おはよう。で、なんで入れんの。それもうちの部屋に』 「おー?……隼人来とるのか?」 『…………うん』 あいつ窓から忍び込んだな……。 「そうかそうか、わしに気づかれんくらい気配消して忍び込めるまで成長したか!!」 じいちゃんは嬉しそうに笑う。 いやいや、他に言うことあるだろ。
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