第一章

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 いや、待て。  いじめっ子はいじめのことを忘れても、いじめられた側は決してそれを忘れない、とかって言うじゃないか。  ひょっとしたら、俺の何気ない言動が誰かを傷つけてしまっていたという可能性も否定できない。  ここは一つ、入学式から今日までのことを冷静に振り返ってみた方がよさそうだ。  というわけで、ここから回想な。
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