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「ありがとう・・・。どうせ警察なんか言っても麻薬中毒者とか・・・。幻覚障害とか・・・。そういう風に思われるんじゃないかって・・・。だからこうして塞ぎこむしかなかったんだ・・・。」
ナッカの言葉に心を開いたのか自分の心境ついて話すアキラ。
そんなアキラの話を馬鹿にする事なく、聞き入れるナッカ。
「警察なんて当てになりませんからね。巨人退治の為に、アキラ様にお尋ねしたい事がありまして。よろしいですか?」
「巨人・・・。」
ナッカが巨人という言葉を発すれば、まだ恐怖心があるのか、ビクッと体を震わすアキラだが、コクリと頷(うなづ)く。
「昨晩、巨人を見たと言いましたが、それはどういった時間帯でどの様な経験をされたのでしょうか。」
事件解明の為には、まず当事者に話を聞かないと進まない。まだ恐怖心が残るアキラにそんな事を聞くのも罪悪感もあるが調査を開始するナッカ。
「昨日の夜は残業で帰りが遅かったんだ・・・。ソラが晩御飯を作って僕の帰りを待ってる。そう思ったら急いで帰らなきゃと思い、近道する為に美咲公園を走り抜けた。しかしそこにはあの一つ目の巨人が立っていたんだッ・・・!!」
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