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昨晩の出来事を重い口調でポツポツと話すアキラ。そんなアキラの話を黙って聞くソラとナッカ。
「そしてその巨人は、僕を・・・襲ってきたんだ!僕は全速力で逃げた・・・!殺されるっこの世の物ものじゃないって・・・!そしたらいつの間にか・・・巨人はいなくなっていた。・・・あ、そういえば昨日の夜は、赤黒い夜で月がとても多きかった様な不気味な夜だったなぁ・・・。」
「神刻<クロノ・ナンバー>・・・。」
アキラが話す言葉に周りに聞こえない声で呟くナッカ。
一方その頃部屋を追い出されたホープはナッカに追い出された事が頭にきているらしくイライラしながら、何か手がかりになりそうな物はないか、物色していた。
「くっそがっ!あの猫かぶり女・・・。お、こ、こいつは確実に神の遺産<レガシー>だ。酷い音がしやがるぜ。」
そう言ってホープが手に取った物は、欧風の鍛冶屋をモチーフに作られた小さな銅像であった。ホープはその銅像を睨みつければ、ナッカ達がいる部屋へと足早に向かった。
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