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扉を勢い良く開けるホープは、手に持った銅像をアキラに見せつける。
「おう、オメェこれどこで手に入れた?こいつが重要な役割を示してる。」
扉の音にビクッとしながらも、銅像を見るアキラ。
「そ、それは・・近所の骨董品屋で買ったんだ・・・。フォルムがすごく気に入っちゃってね。確かギリシャで作られた銅像らしいね・・・。」
「そうか。ちょっと来いナッカ。」
ナッカの服を強く引っ張り、部屋の外へと引っ張り出すホープ。あまりの横暴さに依頼人が見ていないとしれば普段のきつく冷静な突き刺す様な声でホープに言葉を放つナッカ。
「ちょっと!急に入ってきて依頼人を脅す様な事はやめて下さい。それに買ったばかりの新しいスーツが汚れますから。・・・それはまさか神の遺産<レガシー>ですか?」
「そそ、偶然見つけたんだこの家でな。こいつがここにあるというという事は、あの兄妹どちらかが巨人と見立ててもおかしくねぇだろ。」
「有り得ませんね。まず兄のアキラさんは昨日巨人に襲われている。そして妹のソラさんはこの家で料理を作っていたのですよ。」
「まぁそうだろうと思った。俺はこいつを売ってた骨董品屋に行ってみる。テメェは美咲公園に行け、犯人は犯行現場に戻る習性があるみたいだからな。」
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