第3神話 巨人の正体

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なにやら骨董品屋の亭主に耳打ちされたらしく、それを聞いた瞬間大声で怒鳴るホープ。 「それを早く言え!クソッタレ亭主!ナッカ、今新しい情報が入った。」 「ゲンもショウ達も覚醒しては無い。サイクロプスの適合者では無かった。何故なら、ゲンが襲われた日は1週間前ゲンはいまもまだ入院中で意識不明。そしてショウ達は全員3日前に逮捕されている。だから昨夜起こったサイクロプスの事件はこの二人とは別の人物。そうですよね、代表。そして残った真の寓神<テオーシス>の可能性を持つ者は2人。・・・そのもう一人はいま私の隣に居ます。」 ナッカは先日見たニュースの内容を思い出した。その内容とはまさにこのホームレス狩りの事件の内容であった。 それを思い出しホープが言いたかった事を先に口走る。緊迫した場面であるが、未だに居眠りをするソラ。ソラに距離を置き、警戒するナッカ。 「その通りだっ・・・!いいか、気を付けろよナッカ。俺もすぐそっちへ向かうからな。プープー。」 ホープからの電話は切れた。すると空はなんだか赤黒く昼間に上る月はうっすらと佇んでいるが、徐々に大きくなっていった。
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