第4神話 神通力<ディバイン>発動

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「ウガァアアアアアアアアアアアア!!!」 巨大な拳をナッカに向けて振り下ろすソラ。それを前転し華麗に避けるナッカ。空振りし地面に当たった拳は地面にひびが入る程の威力であった。 「こうなったら、容赦しません。実は私も代表も寓神<テオーシス>でして、この力を使うと少々乱暴になってしまうのが玉の傷なんですが・・・。」 壊れないようにとメガネと髪留め、それに着ていたスーツを脱ぎ、ベンチに置けばナッカは荒々しく言葉を吐く。 「私の寓神<テオーシス>は太陽神ヘリオス。冷静な私には似つかない暑苦しい神。そして・・・神通力<ディバイン>発動!炎暴<バーン・バーサク>!!!」 いままでの白い肌とは違う、赤い肌色に変化し、目付きは鋭く尖る。まるで別人の様に変化したナッカ。そして背中から炎を噴きだすと、その力を利用し空へ舞い上がる。 「一撃で眠りなさい!この事は夢にしてあげるから!」 そのまま飛び、ソラの首筋へと蹴りを入れるナッカ。しかし分厚い筋肉に守られた首は神通力で身体能力が向上したナッカでもびくともせずに、蹴った足を持たれそのまま地面に叩き付けられる。 「かはっ・・・!!」 地面に叩きつけられれば、口からは血を吐き出し、顔を歪ませるナッカであったが、すぐに立ち上がり、ペッと地面に血を吐きだしその口についた血を腕で拭った。
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