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「うるせえええ!今は俺様はテンションMAXなんだよおおお!止められねえぇ!忘却の歌あああああああああああ!!!」
またもや激しい曲調とホープのシャウトが公園内に響き渡る。すると先程とは違い、何も起こる様子はない。
「あーあやってしまいましたね。どうするんです。依頼料もらえないですよ。」
「あ・・・。」
ついつい勢いで歌ってしまったホープ。忘却の歌とはホープの中で対象者を決めその歌を歌うことで対象者に対しての神々の記憶を忘れさせるという歌であった。
「まぁ・・・契約書にもサインしてもらったし、なんとかなるだろ。さ、帰るか。」
「なんともなりません。あの方達はサインした事も忘れています。そんな方達に請求は出来ません。今月は滞納した家賃も払わなくちゃいけないし、このままじゃ営業できなくなります。」
「そんな事は帰って考える今はもう体がぼろぼろだ。休ませろ。」
「あの二人はどうするんです?」
「知らん。もう依頼の事も忘れちまってるし、俺たちには関係ねぇ。」
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