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入口付近に立ち、ホープを睨むように腕組みしながら立つナッカ。この二人こそこの物語の主人公たすけ亭シグナル代表ホープと、秘書兼補佐のナッカである。
そんな二人が痴話喧嘩をしていると、このシグナルのあるマンションの部屋の前でチラシを持ちながら不安そうに立っている女が一人。
「ここで合ってるよね・・・。たすけ亭シグナル・・・。」
彼女は恐る恐るインターホンを鳴らす。するとガチャリと音を立て、扉が開いた。
「こんにちわ。ご依頼でしょうか?」
「は、はい・・・。」
「ではお話を伺いますので、中へどうぞ。」
喧嘩していた時とは真逆の営業顔、営業ボイスで中に入るよう促す(うなが)ナッカ。そして依頼人の彼女をホープがいる応接室までと案内し、ホープの正面へと座るように促すナッカ。
「では、こちらにお掛け下さい。私はシグナルの秘書ナッカと申します。で、こちらがシグナル代表ホープ。いまお茶と菓子を持ってきますので・・。」
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