第2章 第1神話 希望のおばさん

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「依頼以外でこんな古臭いマンションに来る訳がないザマスよ。」 まるで漫画の世界の奥様口調を話す女性。ナッカに軽く嫌味を言えば、そんなことは気にならないナッカ。頭の中は金の事しか考えてなく表情を崩さない。 「はい。かしこまりました。では応接間まで案内致しますので。」 二人を中に招き入れると、応接間まで案内する。そして、ソファに掛けさせる。 「現在代表が外出中ですので、今回は秘書兼補佐の私ナッカが対応させて頂きます。いまお茶をいれてきますので。」 いらいらと貧乏揺すりをする女性。ナッカが立ち去ろうとした瞬間に、女性が口を開く。ナッカは足を止める。 「私は高級の上級なお茶しか頂かないザマス!こんなチンケな部屋ザマスからお茶なんてドブ水の様なお茶ざます!早く依頼を受けて頂戴でザマス!」 「まぁまぁ・・・奥様。」 嫌味な怒号を飛ばす女性。そんな女性をなだめる様に言う使用人らしき男。その男は申し訳なさそうに、ナッカに会釈をする。 そんな事を言われてさすがのナッカも頭に来たのか、ピクリと血管を動かすもお金の為には我慢と思い、自分も相手の前方にあるソファに腰掛けるナッカ。
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