第2章 第1神話 希望のおばさん

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「すみません。では依頼をお聞きしましょう。」 そいうと、一枚の写真がテーブルに置かれる。その写真を見たナッカは目がキラキラと輝いていた。その写真には、綺麗な白い毛並みをした一匹のペルシャ猫が写っていた。実はナッカ、大の猫好き。猫の写真を見ただけで、とくかく笑みが止まらない。 「まあああ、可愛い猫さんですねええええ。」 「そうでしょう!あなたその様子を見ると猫好きザマスね!やっぱり猫には・・・。」 なんと二人は猫好きという事で意気投合し、20分以上も猫について語りあっていた。 「もういいでしょう奥様。・・・申し遅れましたが、私は使用人の三影剣(ミカゲツルギ)と申します。そしてこちらの方は、金剛貿易社の女取締役社長の金剛(コンゴウ)リンコ様でございます。」 ミカゲは腕時計を見ると、はぁとため息を吐き、しびれを切らせば猫話で盛り上がる二人の会話を遮る。そんなミカゲに注意されるとふっと我に返る二人。
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