第2章 第1神話 希望のおばさん

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「今日来たのは、その猫のオーロラちゃんを探してほしいのでザマスよ。この前、仕事から帰ってきたらオーロラちゃんが居なくなってしまったザマス・・・。ミカゲがしっかりしていればこんな事にはならなかったザマス!!!」 「申し訳ございません奥様・・・。私が家事をしているうちにいなくなってしまって。」 悲しい表情を浮かべるリンコ。飼い猫がいなくなった事を思い出すと、あの日の出来事が頭をよぎる。それを思い出すと使用人のミカゲに怒りが沸いてきたのか怒鳴り、一喝する。そんな二人を見て今度はナッカがまぁまぁとなだめる。 「まぁまぁ落ち着いて下さい。この依頼なら私達にお任せ下さい。必ず猫ちゃんを見つけ出してみせます。特徴があるペルシャ猫なら見つけやすいのですぐ見つかりますよ。ところで依頼料の方なんですが・・・。」 好きな猫と大きなお金が入るかもしれない一石二鳥の仕事にうきうきながら、ついにぼったくりを仕掛けるナッカ。 「お金なら沢山出すザマスよ。オーロラちゃんが帰ってくるならいくら払っても構わないザマス。それにナッカさんとは気が合うザマス。猫好きな人に悪い人はいないザマス!ナッカさんなら安心して任せれるザマスよ。」
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