第1章 第1神話 たすけ亭シグナル

4/5
前へ
/339ページ
次へ
応接間から立ち去るナッカ。依頼人の彼女はホープを見れば、想像していた様な人物とは違い、まるで怖い人を見るかの様な怯えた目をした。 「(この人がここの代表・・・?サングラス掛けてるし、革ジャンみたいの着てるし、顔は傷跡だらけだし・・・腕には包帯巻いてるし・・・なんか怖っ。)」 そんな目で見られるとこになれているホープは、すこし面倒臭そうに頭を掻けば彼女に尋ねた。 「おい、そんなにビビりらなくてもいいだろ。あんた名前は?今日は依頼があってきたんだろう。どんな内容だ。」 動揺しているのかホープの言葉にビクッと体を揺らす彼女。そして、持っていたチラシをテーブルの上に置き指差した。 「私の名前は円吹空(エンスイソラ)です。このチラシ!道端に偶然落ちてて、、ここに浮気調査、人探し、料理に掃除。神殺しに化物退治って書いてるんですけど・・・。」 「ああ書いてあんな。それがどうかしたか?フツーの内容だろうが。」 ツッコミ所満載の内容な筈だが、ホープは何も気にしていないのか、まるでそれがあたかもごく一般的な内容だと言い張る。そんな所にお茶と菓子を持ってきて机の上に置くナッカ。
/339ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加