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応接間から立ち去るナッカ。依頼人の彼女はホープを見れば、想像していた様な人物とは違い、まるで怖い人を見るかの様な怯えた目をした。
「(この人がここの代表・・・?サングラス掛けてるし、革ジャンみたいの着てるし、顔は傷跡だらけだし・・・腕には包帯巻いてるし・・・なんか怖っ。)」
そんな目で見られるとこになれているホープは、すこし面倒臭そうに頭を掻けば彼女に尋ねた。
「おい、そんなにビビりらなくてもいいだろ。あんた名前は?今日は依頼があってきたんだろう。どんな内容だ。」
動揺しているのかホープの言葉にビクッと体を揺らす彼女。そして、持っていたチラシをテーブルの上に置き指差した。
「私の名前は円吹空(エンスイソラ)です。このチラシ!道端に偶然落ちてて、、ここに浮気調査、人探し、料理に掃除。神殺しに化物退治って書いてるんですけど・・・。」
「ああ書いてあんな。それがどうかしたか?フツーの内容だろうが。」
ツッコミ所満載の内容な筈だが、ホープは何も気にしていないのか、まるでそれがあたかもごく一般的な内容だと言い張る。そんな所にお茶と菓子を持ってきて机の上に置くナッカ。
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