第2章 第1神話 希望のおばさん

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「ああ、死ぬかと思った・・・。でもこいつのおかげで回復したぜ・・・。」 フゥーと幸せそうに煙を吐き出すホープ。するとそこに紙袋を持った女性が現れ、コンビニの中へと入って行った。女性はレジにいた店員に声を掛け、外に戻ってくる。 「ニコチンパワー・・・!」 などと訳の分からない事を言いながら、先ほどの女性など全く気にしていなく、タバコに夢中になるホープ。すると女性は入口付近に立ち、大きな声を出した。 「飼い猫を探していますー!よかったらご協力くださいー!」 その声に反応して女性の方をチラッと見るも、気にする様子もなくタバコを吸い続ける。女性は来店した客になにやらチラシの様な物を配っていた。 「見つけて下さった方にはお礼をさせて頂きますー!飼い猫を探していますー!よかったらご協力くださいー!」 「お礼・・・。」 その言葉に反応するホープは、タバコを置いてあった吸殻捨てに居れると、女性に近づきチラシを貰う。 「ほう・・・。雑種の猫か紅玉色をした猫ねぇ・・・。」 チラシと見ると、そこには猫の写真が一枚。名前はルビィ、雑種の雌・・・。等と細かいことが書かれていた。
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