第2章 第1神話 希望のおばさん

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「・・・?は、はい!ありがとうございます!」 ホープが言っている事がよくわからなかったのか、序盤はきょとんとした顔を浮かべているが、最後には応援されている事に気が付きにっこりと嬉しそうな表情を浮かべる女性。 「じゃあな。」 女性から離れ、コンビニを去り帰路に着くホープは、その途中豪華なリムジンの中に派手な女性の姿を見た。その姿は、シグナルから帰っていくリンコの姿だった。 「このご時世に珍しく豪勢な奴だな。」 まさかの依頼人などとは気が付く様子もなく、自転車から降りると部屋に戻るホープ。がちゃっと扉を開けると、ホープが帰ってきた事に先ほど起こった希望のおばさんリンコの事について嬉しそうに語るナッカ。 「代表!!さっきおばさん達、いやリンコさんが来まして!そして・・・。」 「ほう、なるほどなぁ。じゃあさっきすれ違った奴がそうだったか。」 そんなリンコの報告を聞いて、すれ違ったリムジンの車を思い出すホープ。そして、自分がもらってきた猫探しのチラシを思い出しポケットから取り出しナッカに見せる。
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