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部屋に入れば情けない声を出しベットの上で掛布団にくるまり体を震わすアキラ。そんなアキラみてホープではさらに怖がらせてしまうと思い、ホープを部屋の外へと出すナッカ。
「ひぃ!!誰!誰だよあんた達!!」
怖がるアキラを見てさとす様に優しい声で語りかけるナッカ。そして早く普段の兄に戻ってほしいと思い、自分もまだ不安だがそれを隠し話しかけるソラ。
「ここは私に任せて代表。私たちはたすけ亭シグナルのナッカと申します。妹さんからの依頼で兄が安心できる様に巨人を退治してほしいと頼まれました。」
「そうだよお兄ちゃん!もう安心してこの人達に任せればなんとかしてくれるよ!」
そんな二人を見て少し安心したのか、くるまる布団から顔をだし、二人を凝視するアキラ。
「巨人を退治・・・?信じてもいいのか・・・?」
「ええ、私たちシグナルに不可能はありません。そしてなによりそういった仕事が本職・・・ゴホン。いや、あなたを信じてここに来たのです。」
ついつい口を滑らし、本当のことを話してしまいそうになるが、咳払いをしてごまかすナッカ。そしてアキラの瞳をじっと見つめた。
「だから貴方も私たちを信じてください。あなたを元の生活に戻れるように勤めます。」
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