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太陽系とは違う。
この星にはおよそ太陽と呼べるものなど無いのだから。
つまり昼もなく夜もない星だった。
その星の住人らしき住人は居るには居るが人の形をしていない。
太陽が無い、ということは姿形が定まっていたくてもよかったのだ。
星の住人は太陽が出ていないので日時計が使えず、月が無いので日にち計算も疎かにしていた。
住人は体内時計で毎日を過ごしていた。
そんな星の指導者がある日、住人に向かってこんな事を言った。
「他の星が見たい!」
さて事は早く進むもので、あっという間に住人の中から技術者と呼べる人達が集められた。
「この星の技術の全てを注ぎ込んでコレを出発させる」
技術者の中から選ばれたリーダーらしき男はそう言った。
幾日も時が過ぎ、遂に完成した。
銀色で宇宙の塵から磁力を集め、動く円盤が出来た。
円盤をこの星の外に出すための発射用ロケットも造った。
自然の明かりが無いこの星では人工的に作った火が進化しており、発電は主に火力発電だった。
発電したが有り余る電力を全てこのロケットと円盤に注ぎ込み、発射態勢が整った。
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