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case 蓮
「さぁ!今日はパーティよ!」
九文のシンボルである赤い壁と下がる提灯の灯る建物、蓮の事務所だ。
「施姫…あまり飲み過ぎるなよ?」
夕切の言葉を聞いているのかいないのか、施姫は鴉と共に運ばれた酒を飲んでいる。剣はまだ未成年なため夕切にダメだと強く言われ、炭酸水を飲んでいた。
「俺もお酒飲みたいっすー…」
「来年には飲めるんだ、我慢しろ…ほら好きなケーキ取れ」
夕切は苦笑しながら年下である剣に切り分けた数種類のケーキを見せた、イチゴの乗ったショートケーキが無くなると施姫が小さな栗がちょこんと頂点に乗るモンブランを、鴉はチョコが削られ上に散らされたチョコケーキを取った。
「明日からは通常に戻るんだぞ…2人とも加減しろ?」
「俺は大丈夫だ…」
口布を外している鴉が言うと施姫も頷いた、自分も大丈夫だと言いたいようだ。
「とはいえ今年はあの男からのプレゼントが武具一式とは…なかなか粋なことをする」
夕切はヴァイオレットから届いた包みを視界に入れながら、酒を飲みながら賑わうギルドの仲間を見て優しく微笑んだ。
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