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Gackt side
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ーひながCOREでバイトをするー
キャバクラのように直接客に付くわけでもないのに俺は落ち着くことができず、気づけば仕事を最短時間で終わらせ、愛車でCOREに向かっていた。
裏の駐車場に停め、そっと裏口から店内へ。
そして俺はいつも使っている個室を通り過ぎ、慎重にフロアが見える位置まで入り込んだ。
そんな時、テーブルに飲み物を運び終えたひなが厨房のあるこっちに向かって歩いてきたので、俺は慌てて壁にピタッと張り付いた。
別に悪いことをしている訳ではないのに、勝手に身体が動いてしまう。
人間の悲しい性だ。
それなのに…
ひなときたら俺の気持ちも知らず、すぐさま両手いっぱいに出来上がった料理を持ち、またもやテーブルへと向かう。
俺はその隙をついて、厨房にいるトモさんに話し掛けた。
「トモさん!……トモさん!!」
トモさんはジュージューと何かを炒めているのか、俺の声が届いていない様子。
俺は素早く厨房の中へ入ると、すぐ脇の壁をコンッコンとノックした。
トモさんは顔を上げた途端、目を見開いて驚き、持っていたトングを落としそうになる。
俺が来るとは思っていなかったらしく、口がモゴモゴと動くものの、言葉になることはなかった。
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