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すると…ひなのそんな一言でその中でもとびっきり元気のいいヤツがひなに微笑みかける。
「ねぇ、名前なんてゆーの?」
「えっ!?……さ、桜井ですけど…」
「苗字じゃなくて下の名前!」
「……桜井…ひな……です…」
「ひなちゃんか~♪かわいい名前だね!
ふーん…今日だけの臨時バイトか…
ひなちゃんがいるなら毎日通うのに…なーんだ、残念♪」
ひながそんな言葉を上手くかわせられる女だったら…
まぁ、それが出来たらひなじゃないんだけど…
案の定、ひなはタジタジになって頬を赤く染めた。
それがまた男連中の心を揺さぶったのか、次から次へと質問攻め。
「ひなちゃんはいくつ?まだ学生さん?」
「そのエプロン姿、カワイイね~///」
「彼氏はいるの?いないなら俺が立候補しちゃおっかな~♪」
「折角こうやって出会ったことだし、俺たちと一緒に飲まない?
俺たちがご馳走するよ♪ねっ?」
俺の怒りがふつふつと沸き上がっているのを知らない男連中は、入れ替わり立ち替わりひなにモーションを掛けていた。
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