秘密のアルバイト

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「だったら、がっくんには内緒で!! がっくん、今日早く終わってるから明日は遅いと思うし… もしバレたとしても、『たまたまご飯食べに来たら大変なことになってて、急遽お手伝いした』ってことにすれば大丈夫♪」 気づけばそんな提案をしていた私。 そんな時フロアからカウンターに向かって歩いてくるRenさんが見えた。 「あっ!Renさんが来た!!この話は終わりね! Renさんにバレたら、絶対がっくんに知れ渡っちゃう♪(笑) 下ごしらえもらあるし、明日は3時(15時)頃来るね!」 私は一方的にそう告げると厨房から手を伸ばし、何事もなかったようにRenさんから空のグラスを受け取った。 「まだビールでいいの?」 「おぅ! ひなが注いでくれたビールは、ヒゲ面オヤジが注いだビールの100倍美味いからな♪」 「お前、明日から出入り禁止な!」 「げぇっ!?…ト、トモさん…いたの!?」 「『げぇっ!?』じゃねぇーよ! お前が『ツマミ作って来い!!』って言ったんだろっ!」 「……あっ!そっか♪」 トモさんの言葉で自分の言った事を思い出したRenさん。 でもRenさんときたら相変わらず悪びれた様子もないんだから… .
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