秘密のアルバイト

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「お前さ、自分で頼んでおいて忘れんじゃねぇーよ! 大体サーバーで注いでんだから、誰が注ごうが一緒だっつーの!!」 「『一緒』ってゆーなら、トモさんよりひなに注いでもらった方が気分的にいいじゃん♪ おっ!ひな、サンキュー♪」 Renさんはそう言って私からジョッキを受け取ると、「プハァ~」と言わんばかりにビールを一口飲んだ。 「やっぱ、さっきのより美味ぇ~♪」 こうなってくると、いつものように紛争が勃発するのも時間の問題… 「お前な…」 そうトモさんの低い声が聞こえた瞬間… 「あーー!Renさん!! 向こうでYamatoさんが呼んでる!ほら、行こっ♪ じゃあ、トモさん!さっきの件はそーゆーことで♪」 Yamatoさんが呼んでる訳でもなかったけど、私は急いで厨房から出ると、Renさんの背中を押してYamatoさんのいるテーブルへと誘導した。 けっして「Renさんに肩入れしているのではない!」と声を大にして言いたいところだけど… あえて言うのも変だよね/// 「その分、明日はトモさんの役に立てるように一生懸命頑張ろう!!」と心の中で誓った私。 とにかくこの計画…がっくんだけには知られないようにしないと! .
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