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俺も映画と同じようにキスをしようと顔を近づける。
ところが…
「…………す、好き///」
ひなは消え入りそうな声でそう答えた。
目を泳がせながら唇を噛み締めている姿が俺の鼓動を早める。
映画とは違う流れに戸惑いながらも、俺はひなにキスをした。
まさかひなから『好き』という言葉を聞けるとは…
「知ってる♪」
そう言って微笑むと、俺はもう一度ひなの唇にキスを落とした。
重ねる度に深くなっていくキス。
走り出した俺の理性は誰にも止めることが出来ないまま、夜は更けていく。
航太ってヤツは脚本通りに演じただけ…と言われてしまえば元も子もないが、俺の中では『好き』と言わせた俺の方がヤツよりも優っていると感じた瞬間だった。
トモさんの言う通り、3年前の俺が今の俺を見たら笑うのだろうか?
女なんて…と言っていたのに、今はひながいない世界は考えられない。
それどころか…ひなと出会う前の俺はどんな毎日を送って、何を感じながら過ごしていたのかさえ思い出せない。
RenとYamatoは俺よりもずっと前に、その大切な何かを知っていたらしい。
その相手を見つけるために『合コン』という手段を使ってるだけのこと。
だったら…パラダイスとはいかなくとも『合コン』も悪くないのか!?
……なんて少しだけRenとYamatoに譲歩した俺だった。
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