4/6
591人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
いつまで、こんな格好をさせるつもりなのだろう 男たちがずっと、同じ会話を繰り返して、身体が痺れてきた 「ほら、やっぱり穴から密が垂れてるぞ」 「甘い。この密を舐めたら甘いぞ。桂木様に黙って犯すか?」 桂木様って誰? 誰であっても、きっと夏樹を助けてはくれないだろう 平凡な夏樹を助けてくれるのは、春樹と冬樹だけなのだから 「もう我慢出来ない。俺は貢ぎ物を犯す」 ヌルッとした感触が押し付けられて、身体の中に入ってくる 「や・・・・・・あ、ああ、ん」   「良い。良いぞ流石は貢ぎ物だ。最高の身体をしている」 「俺は棒の密を貰う。くうっ、何だこの甘さは」 「身体に浮いた汗はどうだ?美味い!汗も美味いぞ」 男が動くたびに、床に付いた夏樹の頬と肩に傷が出来ていく もう、何人目の男を受け入れたのかも分からない 後ろから体重を掛けられ、崩れ落ちる腰にロープが巻かれ、吊された 苦痛が強い筈なのに、夏樹の身体は感じてしまう 意識が朦朧としていても、快感を探している 「次はまた俺だ。こんな身体を抱いたのは初めてだ」 「桂木様はまだ決まってないらしいぞ」 決まってない? 桂木様って、人の名前じゃないんだ ああ、もう、そんなことどうでも良いから、誰か解放して 「まだ決まってないのか。今年の桂木様候補は力が弱いのだろう」 「だったら、貢ぎ物を犯しまくろうぜ。この上等な身体を渡したくない」 もう無理 身体の感覚がなくなったのに、まだ止めてくれない 「よし、次は俺がワン、ワン」   「ワン、クゥーン」 「馬鹿共が!貢ぎ物様を傷付けおって、お前たちは桂木様の怒りを買ったのだ。今後犬として暮らせ」
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!