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◆2、オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』
初期にはT・S・エリオットらと交流し、詩人として出発。
『1984』とは対照的な「幸福な管理社会」像を描いた『すばらしい新世界』はイギリス風刺小説の流れを汲んでいる。
後年、アメリカ西海岸に転居し、幻覚物質の摂取を行い、『知覚の扉』『永遠の哲学』などで60年代カウンターカルチャーに多大な影響を与えることになる。
『すばらしい新世界』はその社会に住まう当事者にとっては幸福そのものでしかない洗脳/教育/管理がなされている(試験管ベイビーの誕生を予言したことでも知られている)。
同系列の作品には日本の科学小説の父・海野十三『十八時の音楽浴』がある。
特徴的なのはエドガー・ライス・バローズの『ターザン』シリーズ同様、科学による管理を、その社会の「外部」に置かれていた野蛮人が破砕することである。
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