4.直感-prince-

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それが開始の合図になったのか、俺は棗をベッドのサイドフレームと俺の間に挟み込むように抱きしめる。 逃げ場をなくして、キスに没頭すると、棗の頭がコテン、とベッドの上に倒れた。 そのまま棗の身体をベッドに持ち上げる。 急に浮いた身体に驚いたのか 「わっ」 と小さい声をあげると、棗は俺の首にしがみついてきた。 そのままベッドにおろして、その上にのしかかる。 もうほとんど磁石みたいに、俺は棗の唇にキスを落として、一度離すと、今度は深いキスをする。 「んっ…」 棗の苦しそうな、それでいて甘ったるい声に突き動かされるように、首筋に指を這わせる。 棗の身体がまたピクリと動いた。 「り、…ちゃ…」 「平気」 何が平気なのか分からない。 ほとんど反射的にそう言って、棗のブラウスのボタンを一つ、二つと外していく。 胸元を少し開けて、俺はその首筋にキスを落とした。 ここまでの行為は別に初めてじゃない。 そんなに嫌がっていないことなんて知っている。 ブラウスで隠れるであろうギリギリの場所に強く吸い付くと、紅い花が咲いた。
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