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そんな自分に小さくため息をつきながら、俺の中での妥協案を出した。
「……んー、今度は図書館でやろうよ?」
「えっ、何を!?」
「……え、勉強だけど…」
「べ、勉強ね!!はーい、オッケー!!!」
何を想像したのか、棗の声がひっくり返っている。
というか、テンションが可笑しい。
その様子に察した俺は棗に少しだけ近づいて、その顔を覗き込んだ。
「…ね。
何想像したの?」
「いやいやいやいや、りっちゃん!
早く勉強しようよ?!」
「俺、そんな趣味はないよ?」
「わ、分かってるよ!!
ごめんって、ちょっと私頭おかしいの!」
真っ赤になって、急いで俺から距離を取る棗を見て顔が自然と笑っていた。
やっぱり来週は図書館にでも行こう。
じゃないと、勉強は難しそうだ。
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