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『いや、大丈夫です。
俺、直接迎えに行きます』
送信してしばらくすると、携帯がバイブで震える。
そして
『ありがとう』
の文字を確認すると、俺は荷物をまとめて、図書館を出た。
「こんにちは」
「あらー、りっちゃん、いらっしゃい。
外、暑かったでしょう?」
快の家につくと、手に大きめの段ボールを持つ快のお母さんが迎えてくれた。
ニコニコと笑う優し気な表情は快とは全然似ていない。
愛想がいいからこそ、きっと快との相性もいい、お母さん。
「大丈夫です。お気遣いなく。
それより、その箱持ちましょうか?」
「え…、あぁ、これ?
大丈夫よ、見た目より重くないから」
俺の言葉に少し驚いたように快のお母さんは目を見開くと、苦笑する。
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