壱巻

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そして、もうすぐ別れる時間がやってきた。これでいい…そう思った瞬間、涙が流れた。抑えていたのに悲しさに負けた。彼は、泣いている少女を見て優しく言ってくれた。「信じてくれていい。もう一回だけ信じて欲しい」と… 何度でも信じたい。好きだから信じたい。私が一番幸せにしてあげられると信じたい…そんな想いが、少女にYESの返事をさせた… その日少女は、また一つ大人の階段を登った。 真実の愛、人の温もり。思いやり。そして大切なものを守る。 本当に好きな人を見つけた少女は、これからも心身共に成長を続け、たった一つの大切な物を、やっと見つけた大切な人と育みつづけて行く事になる…
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