プロローグ

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気持ち悪い。 途中からヤバイなとは思ってた。 ……頭、痛い。 こんな状態でも、あの一言が頭から離れない。 横たえた身体は、1ミリでも動けば胃から全てが込み上げそうで。 情けない。 固く閉じた目尻から溢れ落ちた涙が、こめかみを伝う。 涙と共に感情がだだ漏れていくのは、きっと飲み過ぎたせいだ。 「悔しいよ……。」 呟いた言葉は、誰かに届くこともなく空間に溶けていく。 .
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