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○●○●○
「眠い……」
天国のような温もりで私を拘束しようとするベッドから、必死に這い出て床に踞る。
今日は先輩チームの稽古の日で新人チームはお休みだ。
朝からバイトなのに、寝不足の頭は回転することを放棄している。
ボォッとしていてもくすぐったいのは相変わらずで、痒いのにどこが痒いのか解らないようなもどかしい感覚に苛々さえ覚える。
「あぁ、ったく…………」
すっきりしない気分を払拭する為に、熱いシャワーを浴びよう。
クローゼットから取り出した着替えをエコバッグに放り込む。
「あ、そうだ」
ついでに洗濯機を回そうと、部屋に散らばる洗濯物を荒っぽくかき集めて抱えると洗面所へ向かった。
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