桜子の歪んだ恋(2)

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ひろぽんさんが私の言葉に 返事をしようとしていたので、 私はひろぽんさんが話す前に、 ひろぽんさんに話しかけた。 ひろぽんさんに先に 話されたなら、 ひろぽんさんは きっと帰ってしまうと 思ったから……。 「ひろぽんさん、 これから私たち、 駅前の高級レストランに 行きません? そこのお店、 とっても美味しいんですよ。 もちろんお食事代は、 私が出します。 だから、ぜひ今から……」 私がひろぽんさんにそう言うと、 ひろぽんさんは 迷った表情を見せていた。 私は迷っているひろぽんさんに、 考える時間を与えないように さらに言葉を重ねた。 「私はこう見えても、 ちょっとした会社の 社長の娘なんです。 お金ならあるんです。 だから、遠慮なさらずに」
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