77人が本棚に入れています
本棚に追加
私がひろぽんさんの目の前で
何も言えずに下を向いていると、
ひろぽんさんは私に
嫌そうな顔を見せて言った。
「あのう、あなたは誰ですか?
僕に何か用事でも……」
私は、ひろぽんさんが言った
その言葉に、
ショックを受けて、
胸が痛んだ。
私は、白いシャツに
黄色のカーディガンを
着ていきますって、
ひろぽんさんに
ダイレクトメールを
送ったのに……。
私がダイレクトメールに書いた
その服を着ていても、
ひろぽんさんは、
私のことを少しも
麻美子だと思っていなかった。
私は嫌な汗をかきながら、
下唇を噛んでいた。
最初のコメントを投稿しよう!