桜子の歪んだ恋(2)

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私がひろぽんさんの目の前で 何も言えずに下を向いていると、 ひろぽんさんは私に 嫌そうな顔を見せて言った。 「あのう、あなたは誰ですか? 僕に何か用事でも……」 私は、ひろぽんさんが言った その言葉に、 ショックを受けて、 胸が痛んだ。 私は、白いシャツに 黄色のカーディガンを 着ていきますって、 ひろぽんさんに ダイレクトメールを 送ったのに……。 私がダイレクトメールに書いた その服を着ていても、 ひろぽんさんは、 私のことを少しも 麻美子だと思っていなかった。 私は嫌な汗をかきながら、 下唇を噛んでいた。
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