真意は謎のままに

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『……すまない』  本当に申し訳なさそうに、神様らしい少女は表情を曇らせて言った。 「……それで、その他の世界ってのに生き返らせてくれるってことでいいの?」 『そういうことだ。いつでもその世界に送れるが、どうする……?』 「出来れば送る前に、その世界について教えて欲しいかな」  全く何も分からない状態で、未知の世界に送られても困る。生き返って早々死亡、なんてことになったら笑えない。 『そうだな。簡単に説明すれば、汝が生きていた世界と違って、不思議な力を持つ人間が存在する世界だ』 「なんか恐いな……」  とは言え、死んだ記憶こそ無いが一度死んだ身である。もう一度、人として生きることが可能ならば贅沢は言わない。 『まぁ、言葉だけでは難いだろう。実際にその世界に行ってから、私が教えよう』 「……なるほど、それなら何とか平気そうだ」  本当に、何故ここまで俺に世話を焼くのか気になって仕方がない。 『それではな……刈谷新谷』 その言葉を最後に耳にした俺は、徐々に意識が遠退いていったのだった。
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