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始業式が始まった頃
既にO組のクラスが決まっていた
1年の時に問題を起こした生徒、成績が足りなかった生徒
そして最初から決まっていた生徒がO組にクラス替えが決まる
氏家理事長はいつからか、Oの存在を作り出し、世間の目を欺かせていたのだ
私利私欲の為に、成績不純でも手元に残す…そうやって世に噂を流し込むのだ
ミカロ学園の生徒は優秀だ…と
勿論表向きは優秀かも知れないが、裏では生徒との取引が持ち掛けられている
理事長自ら消えてほしい教師や生徒をO組の生徒に手伝ってもらう
当然生徒や教師に暴行など退学、停学処分の対象となるのだが…
最早公然の秘密と化しているのだ
生徒だけではない、理事長も厳重な処罰が下される
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「…成る程、だからO組の生徒が存在するワケだ。」
「皆O組の担任をやりたくないのはその為なんだ。理事長の企みを恐れている。私が担任になろうと思っても、理事長はそれを許さなかった。」
西園寺は考えていた
この状況をどう打破するか
理事長に会おうと決意を固め、授業や学園行事などの許可を得ようと考えていた
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