第1話:2年O組VS西園寺

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西園寺を見送った後、氏家は葉巻に火を点け、天に燻らせる 「その気になりゃ、お前一人この学園から消せるんだよ。だがそうしないのは…」 「あのクソガキが。消えるのはてめぇの方だ西園寺!」 氏家は、西園寺を消す為にO組の生徒を利用しようと考えた その頃西園寺はO組のクラスの授業(LHR)を開始していた 「さて…自習。」 授業を開始したとしても、O組の生徒に授業を教える事は禁じられていた 理事長が作った鉄のオキテ… 授業はおろか学園行事等もO組に行う権利はなかった 自習といっても…本当に自習する人は5人ほどしかいなかった 携帯電話を弄る生徒に、ポーカー、DS等の携帯ゲームをやる生徒それぞれだ 一方西園寺は理科の教科書を見ていた そもそも多数の生徒が騒ぎ立てれば皆も伝染したように騒ぎ出す 自習を真面目にやる生徒にとっては集中など出来ない すると突然、一人の生徒がキレた 「煩いんじゃ! 毎日毎日馬鹿みたいに騒いで、邪魔なんじゃ!」 この生徒の名は【楠田 逸平】 進学を希望する生徒だ 「あぁ? 何優等生ぶってんだ。てめえ面出せや!」 逸平の喧嘩を買ったのは【城ヶ崎 基 】クラス一番の暴れ馬だ 「二人とも落ち着け。邪魔なら城ヶ崎…お前等帰れ。」 「あぁそうかそうか! わーったよ、帰りゃいいんだろ帰りゃ!」 「基! 待てよ。西園寺…お前やっぱ松山と同じだね? クズはすぐ見棄てる。帰るぞ耕平。」 ぞろぞろと教室を出て行くO組の生徒 「んんと、磐田、耕平、城ヶ崎… 早退した生徒を確認した後、出席簿にばつ印を点けた 「……ねぇ先生。あんな事言われても、まだ私達の担任をやるの?」 「絶対先生も同じだろ。俺達クズの面倒見るだけでお金貰えるんだから…楽だね。」 一人、また一人西園寺という男を見下げていた
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