邂逅

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「えっと、うん……そうだ、君は、帰る場所とかあるのかい?」 「いいえ。この性質だと定住は難しいから……」 「じゃあ、私の家に住めばいいよ。部屋は来客用のがあったはず。ま、片付けないといけないけど」 「え、えっといいんですか?」 「うん。これから、よろしく」 「は、はいっ!」 とりあえず、と彼は呟く。 「え?」 「まずは、そのベッドの敷いてるものをなんとかしないといけないかな?」 掛け布団、敷布団共に、大きく血の染みができあがっていた。
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