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不死者は笑顔で一冊の本を取り出して言った。
「この前村に行ったらさ、本を売ってる商人に会ったから買ってみたんだ。商人は噂は知っていても、差別せずに物を売ってくれるから良いよね」
「……何の本?」
「人の体についての本だよ」
「……何のために」
「普通の人と私達って人体の組成まで違うのかなって」
……嫌な予感がする――
「だから色々調べてみようかと」
「不死者の自分の体を生かして?」
「まずはそれを試してみようかあ」
「自分で見えるので?」
「首抜いたら見えるかな?」
「凄くシュールですよそれ」
「あーでも、以前処刑で首飛ばされたときは、意識が飛ばされた方にあったけど、生えてきたら生えた方の首にいってたなあ」
「物持ち悪いですね」
「うん、回復力に自信があるからね」
「見るもかなわないんだったら確認出来ませんね」
「ま、他の確認したいこともあるんだけど」
――そらみろ。
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