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「ほらほら、このページ。男の子のお尻の穴の入ったところに前立腺っていうものがあるらしくて」
「……はぁ」
「私じゃ多分触ってもわからないと思うし、ぜひ食人鬼くんで試してみようかと思って。
お尻の穴に指を入れるだけだから傷とかつかないと思うし、やってみようよ!」
これが、数百年生きている不老不死者の言葉なのだろうか。
「ていうか、あの、そこ、排泄する場所なんだけど……」
「手を洗ったりすればいいんじゃないかな」
「途中で出たりは……」
「そこは食人鬼君が気をつければいいことだよ」
「かなりデリケートな部分の話だと思うんだけどっ!?」
「一緒にお風呂に入った仲じゃないかぁ。いっそお風呂でやる?」
「……」
ここまで綺麗に論破されるとは……
そして僕は押し切られる形で風呂桶のある部屋へ行った。
不死者は本を携えて。
いつもとは半分以下の水量のぬるま湯を張った風呂桶に二人で入り込む。不死者の図体が大きいせいも風呂桶が複数人で入るように設計されていないせいもあり、狭い。
「じゃあ……えっと、どっち向きがいいかな。本の図ではお尻が私の方を向いているから、むこうを向いてもらえるかな」
「え……や、やだっ!恥ずかしい部分を直視されながらいじられるなんてやだっ!」
「うん、ま、私はどちらでもいいんだけどね。ただちょっと反転になるから見にくいなー。ま、いっかー」
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