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「どうして連絡をしてもらえないのでしょうか。」
「お客様に連絡する理由が見当たらないからです。」
「理由があればよろしいですか?」
「……」
とある、木曜日。
またしても、俺は柳瀬さんの対応をしていた。
「お茶でもしませんか?」
「は?えっ?俺と?」
「はい。」
「……」
「あっ、えっと、ちょっと今乗務中なので、すみませんっ!」
くるりと踵を返してこの場を離れようとしたら、後ろから声を掛けられた。
「連絡待ってます。」
思わず振り返ると、相変わらずニコニコと爽やかな笑顔だった。
ドキッとした…なんて、気のせいだ。
そう、ちょっとびっくりしただけだ。
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