夕食は

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・・・  階段を上って外に出ると、気候は生暖かかった。日中は暑かったけど、さすがにこの時間になると落ち着く。 「ごちそうさまでした」  先生にお礼を言った。あの後も散々食べて、散々話した。  水樹先生も結構な映画好きで『映画史上で一番好きな場面は?』とか『一日だけ入れ替われるなら、どのキャラクターがいい?』とか、くだらないことばっかり話してた。なのに無性に楽しくて名残惜しいくらい。  腕時計を見ながら次の行き先を迷っている先生も、そう思ってくれているかしら。 「もう一杯飲みにいくか、そろそろ22時を回るからどこかで酔いを醒ますか」 「あ、」ここなら、あそこが近い。彼女に先生を紹介するのはちょっと不安だけど。 「どこか浮かんだか?」 「酔いを醒ますなら…夜の喫茶店にでも、行ってみます?」
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