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アキト
「あぁ……だが、俺はもう“偽善馬鹿”……そして、あの“嘘つき馬鹿女”の家族じゃない……俺の家族は束姉さんとこの基地のみんなだ……」
束
「そっか……そうだね♪アー君はもう一人じゃない……この基地の皆や私が付いている……それに……このアーバレストもね……」
《ビー!ビー!ビー!》
オペレーター
《リンクス少佐!緊急入電です!イギリス北部にてISによるテロが発生!同時に多数のテロ部隊がイギリスのIS開発所に進行しています!》
アキト
「分かった。今回のテロ……まさか?」
束
「多分、あの“亡国企業”の連中だね。それにしてもイギリスのIS開発所って事は……」
アキト
「恐らくはイギリスで開発された新型のビット搭載型のブルー・ティアーズ2号機の“サイレント・ゼフィルス”とこっちの技術提供で開発された試作IAS“アクシオ”が狙いだな」
そう言って、アキトは軍服を脱ぎ捨てる。その下はIAS用のスーツを着込んでおり、直ぐ様アーバレストに搭乗する。そしてアキトの身体に合わせるように装甲が閉じ、そこには全身装甲の姿があった。束は側にあるコンソールを操作して、アーバレストの背中に緊急展開用ブースターとブースターの羽に巡洋ミサイル“トマホーク”を装備させ、アキトはそれを確認した後、超高速レールカタパルトに足を固定する。
束
「アー君……気を付けてね!」
オペレーター
《ARXーアーバレスト!発進どうぞ!》
アキト
「アーバレスト……アキト・リンクス!発進する!!」
そう言って、アキトはイギリス北部へと向かう。様々な可能性と思いを形にするシステム、そして後に大極と呼ばれる力を搭載したアーバレストと共に………
次回に続く!
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