第1章《アーバレスト》

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アキト 「あぁ……だが、俺はもう“偽善馬鹿”……そして、あの“嘘つき馬鹿女”の家族じゃない……俺の家族は束姉さんとこの基地のみんなだ……」 束 「そっか……そうだね♪アー君はもう一人じゃない……この基地の皆や私が付いている……それに……このアーバレストもね……」 《ビー!ビー!ビー!》 オペレーター 《リンクス少佐!緊急入電です!イギリス北部にてISによるテロが発生!同時に多数のテロ部隊がイギリスのIS開発所に進行しています!》 アキト 「分かった。今回のテロ……まさか?」 束 「多分、あの“亡国企業”の連中だね。それにしてもイギリスのIS開発所って事は……」 アキト 「恐らくはイギリスで開発された新型のビット搭載型のブルー・ティアーズ2号機の“サイレント・ゼフィルス”とこっちの技術提供で開発された試作IAS“アクシオ”が狙いだな」 そう言って、アキトは軍服を脱ぎ捨てる。その下はIAS用のスーツを着込んでおり、直ぐ様アーバレストに搭乗する。そしてアキトの身体に合わせるように装甲が閉じ、そこには全身装甲の姿があった。束は側にあるコンソールを操作して、アーバレストの背中に緊急展開用ブースターとブースターの羽に巡洋ミサイル“トマホーク”を装備させ、アキトはそれを確認した後、超高速レールカタパルトに足を固定する。 束 「アー君……気を付けてね!」 オペレーター 《ARXーアーバレスト!発進どうぞ!》 アキト 「アーバレスト……アキト・リンクス!発進する!!」 そう言って、アキトはイギリス北部へと向かう。様々な可能性と思いを形にするシステム、そして後に大極と呼ばれる力を搭載したアーバレストと共に……… 次回に続く!
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