第14章 聖なる子の本性

2/35
40人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
狂乱の一夜が明けた。 「であるからして――勤勉で敬虔なあなた方の上には、いつでも神様はおられるということです」 昨夜のことなど 何もなかった様な顔して――。 僕らは朝から粛々とミサに臨む。 「祈りましょう。パンと葡萄酒を」 「はい」 中でも一番ひどいのは 侍者として父の隣に並び 神に葡萄酒を捧げるこの僕だ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!