第2章

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圭介「結、おはよー。早く行くぞー。」 朝食の最中に玄関から、大声が聞こえてきた。 百合子「誰?もう友達できたの?」 入学式の朝から、騒がしい日となった。 結「さぁ、知らない。」 圭介「おーい。結いるんやろ。」 咲「めっちゃ名前呼ばれてるよ?私、見てくるよー。」 結「咲、かかわるな。」と言いかけたが、咲は玄関に行った。 玄関から、2人の会話が少し聞こえてくる。 咲が戻ってきた。 咲「お兄ちゃん、やっぱり知り合いじゃん。昨日、友達になったって言ってるよー。」 圭介「結、昨日友達になったやん。俺の顔もう忘れたんか?」 圭介は、自分の家に入ってくるかのようにあがってきた。 結「お前、他人の家に勝手に入るなよ。」 圭介「あんまり、細かいこと気にするなよ。あ、お母さん倉敷圭介と言います。これから、よろしくお願いします。」 百合子「あ、よろしくお願いします。」 圭介「結とは、仲良くやっていきますんで、引っ越したばかりだと思いますが、しっかり面倒みますので、安心してください。」 百合子「あ、本当にありがとう。よかったら、ご飯食べていく?」 圭介「いいんですか?まだ時間もありますし、いただきます。」 結「なに、ひとの家の朝飯食べようとしてんだよ。」 圭介「いいやんか。お母さんが、言ってくれとるんやから。」 結(こいつ、マジか。) なんだかんだで、圭介中心の食卓になってしまっていた。
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