4人が本棚に入れています
本棚に追加
むしゃむしゃと圭介は、結の家の朝食を食べながら、咲と百合子を笑わせていた。
結(こいつ、もう馴染んでやがる。すげーな。)
圭介「そういえば、結は、野球部入るんやろ?」
結「そうだけど。何でだよ?」
圭介「野球部の情報知りたくないか?」
結「そういうの、早く教えてくれよ。」
圭介「知りたいやろ。朝飯ご馳走になったら、教えてやるよ。まず、主将は、円城寺ていう人や。ポジションは、ショート。」
結は、何も語らず聞いている。
圭介「円城寺、この人は、県内でも5本の指に入るくらい野球が上手い人や。攻、走、守揃っていてチームの要や。」
圭介「青葉高校ていう野球部は、県内でも強いチームや。しかし、甲子園には、一度も出たことない。毎年ベスト4どまり。」
結「今年は、行けそうなのか?」
圭介「今年は、甲子園行けるかもしれん。打撃、守備とレベル高い。だから、今年1年の俺たちがどれだけ、レギュラー陣を脅かせるかがカギや。」
結「なるほどね。」
圭介「他に聞きたいポジションあるか?」
結「ピッチャー。」
圭介は、少し頬がゆらんだ。
圭介(こいつ、やっぱりピッチャーか。)
圭介「ピッチャーは、朝倉っていう人や。球速140キロ代に、ドロップ投げる人や。あまり、投げる人少ないから、結構評判いい投手や。まぁ、あとは、見てのお楽しみやな。」
結は、早く見てみたいという気持ちになった。
百合子「もうそろそろ、家出る時間よ。」
台所から、聞こえてきた。
結「うん。もう出るよ。」
結は、機嫌よく言った。
結「圭介、行こうか。」
圭介「あぁ、行こう。」
圭介も笑顔でかえした。
最初のコメントを投稿しよう!