第2章

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むしゃむしゃと圭介は、結の家の朝食を食べながら、咲と百合子を笑わせていた。 結(こいつ、もう馴染んでやがる。すげーな。) 圭介「そういえば、結は、野球部入るんやろ?」 結「そうだけど。何でだよ?」 圭介「野球部の情報知りたくないか?」 結「そういうの、早く教えてくれよ。」 圭介「知りたいやろ。朝飯ご馳走になったら、教えてやるよ。まず、主将は、円城寺ていう人や。ポジションは、ショート。」 結は、何も語らず聞いている。 圭介「円城寺、この人は、県内でも5本の指に入るくらい野球が上手い人や。攻、走、守揃っていてチームの要や。」 圭介「青葉高校ていう野球部は、県内でも強いチームや。しかし、甲子園には、一度も出たことない。毎年ベスト4どまり。」 結「今年は、行けそうなのか?」 圭介「今年は、甲子園行けるかもしれん。打撃、守備とレベル高い。だから、今年1年の俺たちがどれだけ、レギュラー陣を脅かせるかがカギや。」 結「なるほどね。」 圭介「他に聞きたいポジションあるか?」 結「ピッチャー。」 圭介は、少し頬がゆらんだ。 圭介(こいつ、やっぱりピッチャーか。) 圭介「ピッチャーは、朝倉っていう人や。球速140キロ代に、ドロップ投げる人や。あまり、投げる人少ないから、結構評判いい投手や。まぁ、あとは、見てのお楽しみやな。」 結は、早く見てみたいという気持ちになった。 百合子「もうそろそろ、家出る時間よ。」 台所から、聞こえてきた。 結「うん。もう出るよ。」 結は、機嫌よく言った。 結「圭介、行こうか。」 圭介「あぁ、行こう。」 圭介も笑顔でかえした。
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