第1章

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ホワイトカラーのロードバイクで、坂道を下っていくと、コンビニがあり、そこから左に曲がると1キロ先行きに咲の通う学校があり、また1キロ先に、高校があった。 グラウンドには、まだ人がいなかった。 野球部の練習風景とか、見ておきたかったが、明日でもいいかと思い引き返すことにした。 すぐ近くに、スポーツ店があった。 時間もつぶしたかったので、入ってみた。 「いらっしゃい。」 店内は、広く色々なスポーツ用品が揃えてあった。とりあえず、野球コーナーで グローブや、スパイクを見ていた。 「おう、圭介いらっしゃい。」 客が入ってきたらしい。 「丸山さん、店の前のロードバイクかっこいいね。丸山さんの?」 「違うよ。お客さんのだろ。」 「さっき、圭介くらいの男の子が入ってきたから、その子のじゃないかな?」 「まじで。」 結は、何か嫌な予感がした。 足音が、だんだん大きくなってきて、後ろのほうから、気配がした。 圭介「なあ、あのロードバイクあんたのか?」 嫌な予感的中。
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