3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれ?みゆじゃん!」
ふと、名前を呼ばれて振り返るとそこには大学のサークル仲間の亜希と百合がいた
たまに3人で飲みに出たり遊んだりする仲である
そちらも買い物をしていたのかショップ袋を両手に抱えて笑顔で話しかけてきた
かくいう私もすでに両手にショップ袋を大量に下げているのだけど
「あー!みゆ、髪の毛切ったんだね!かわいい!」
「ほんと!色もいい感じだね。似合ってるー!」
2人とも飛び跳ねそうな勢いで近づいてきて褒めてくれた
そんな2人にありがとう、と返す
何がそんなに嬉しいのか2人ともニコニコしながら私を見ていた
「ね、ね、みゆ今日暇?」
長い髪の毛を綺麗にセットした亜希が楽しそうに私に問いかける
「久しぶりに飲みに出ようよ!」
そこに今日もバッチリメイクの百合が続けて言った
時計を見ると短い針はまだ6の数字を指していた
帰ってもすることはなく久々にバイトもない
「うん、いいよ。飲みに行こっか。」
特に断る理由もなく二つ返事で了承する
2人は大袈裟に喜びながら飛び跳ねる
その姿を見ながら素直だなぁ、なんて感じつつ羨ましく思った
それに久しぶりに友達と飲みに行くということに胸を躍らせる自分もいたことで自然と笑みが零れたのだ
最初のコメントを投稿しよう!